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足もとのおしゃれについていうと、女性はまず靴に凝ることから始めた。今ならスーパー・シークレットブーツと呼ばれるような、踵の高さがしばしば60センチをも超える、木製の靴を履いていたのだが、さぞ歩きにくかったろう。栄華を誇ったヴェネツィアではこの高靴が大流行。サンマルコ広場を通る女たちは「巨人に変身した」ようだった、と伝えられる。

実用からほど遠い、高下駄のような靴はやがてすたれるのだが、時代は下って19世紀。こんどは奇妙な靴選びが流行した。

「 女性のおしゃれは靴の数で決まる。それも短靴から長靴まで、深さの違う靴を数種類揃えておきたい」

このアドバイス、実はストッキングのためにあったのだ。なぜなら、当時の道路事情はまだまだ悪く、美しい絹のストッキングにも容赦なく泥汚れがついた。

これではおしゃれも台なし。高価なストッキングを毎日取り替えずによい方法はないものか・・・・・・。
そこで、毎日だんだんに深くて長めの靴を履くようにすれば、昨日つけた汚れも今日の靴丈で隠せるわけ。

こんなおしゃれを提案した『婦人モード』誌のラ・メッサンジェールは、世界で初のファッションライターとなった。

「THE BOOK OF SOCKS AND STOCKINGS」(荒俣宏 著/日本靴下協会 発行)より引用

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